三里浜砂丘地には、従来しっかりした水源がなく、浅井戸による水に依存し、主にラッキョウなどを栽培していました。一風吹くごとに砂が移動し耕作には不向きな土地でした。この地に昭和44年福井臨海工業地帯造成マスタープランが作成され、その用地として林地・耕地を含めた約800㏊が買収されました。その後、減少した畑の対策として、県営による土地改良事業が導入され、盛土による畑造成、農道・排水路整備などが実施され、新たな畑地が生み出されました。
現在は露地とハウスによる作付けが行われており、露地ではラッキョウ、スイカ、ダイコンが主流であり、ハウスではメロン、コカブ、コマツナといった軟弱野菜が栽培されており、本県を代表する園芸産地となっています。しかし、近年農産物価格の低迷や農業従事者の減少、遊休地の増加が進行しており、その対策が急務となっています。