明治初期、砂の飛散を防ぐため三里浜で自給の作物として栽培したのが始まりです。ラッキョウの栽培は8月中旬から9月中旬に植え付けを行い、翌年の6月~7月に収穫するのが通常ですが、三年掘では収穫をさらに1年遅らせ、2度冬を越させます。ラッキョウは、1年で6~7球に分球し、その度に皮が薄く繊維が細かくなり身も締まります。三年掘の花ラッキョウは分球サイクルが多い分、小粒で歯切れが良く、風味もまろやかになります。掘るのはすべて手作業で行います。水に濡れると品質が落ちてしまうので、雨の日に収穫はしません。
ミディトマトが育つ適温は27度前後です。そのためハウス栽培をしています。換気や日よけのカーテンをするなど温度管理からも目が離せません。大玉トマトとミニトマトの中間(ミディ)の大きさで一般に「ミディトマト」と呼ばれています。大玉トマトと比較すると糖度が高いのが特長ですビタミンCも大玉トマトの約2倍含まれています。形や大きさがちょうど良く、甘みがあり、福井県内でも人気があります。また各地区で工夫をこらして栽培されている「越のルビー」ですが、砂地で栽培される白方町のミディトマトは、他の地区のものと比べて玉がやや大きめで収量も多く糖度も比較的高めで良質です。
大玉でシャリ感のあるすいかにするためには灌水がポイントで、やり過ぎると甘みが薄くなるため、すいかの表情を見ながら小マメな水やりを行います。また、暑い時期に生育するために病気にかかり易いので、つるの配置などをきちんと整え、風通しを良くすることで病気の発生を抑え、減農薬に努めています。砂育ちの「砂丘西瓜」は、砂地の日較差を生かして早い時期に出荷され、7月下旬には出荷を終わる。砂丘西瓜の特徴は、高い糖度です。砂地独特の味にファンも多いです。水はけが良いから畑は真っ平らです。定植から1ヶ月半でスイカの木が畝いっぱいに這い広がり、力強くつるを伸ばします。黄色い花を咲かせると雌花の根元が丸くふくらみ、40日間砂丘の日差しと厳しい環境に鍛えられ、美味しい果肉をつくりあげます。
アールスメロンは福井で最も多く作られている品種のメロンです。独特の甘い香りと美しいネット模様が特長で、贈答用とされる最高級品です。気候や土壌に影響されやすく、高度な栽培技術が必要で、三里浜の排水のよい砂丘地が適しているのです。メロンは生育適温が高く、多日照を好み、雨や多湿を嫌います。三里浜ではハウス栽培をしています。
三里浜の砂丘地で採れる大根は水分が多く柔らかいため味が染みやすいのが特徴です。反面肌が綺麗な分、キズが付きやすく水分が抜けやすいため、早朝に収穫し、その日のうちに出荷するといった時間との勝負が不可欠です。5月~6月に出回る大根を「春大根」、10月~11月に出回る大根を「秋冬大根」とよんでいます。
土づくりを基本に、ハウス栽培してます。福井県内で有数の産地は坂井市三国町の三里浜砂丘地です。さらさらとした砂地である三里浜で作られるコカブは真っ白い美肌が目印です。玉はもちろん、葉もやわらかく、切ればみずみずしさが目に見えてわかります。三里浜地区のコカブは茎と葉を付けたまま出荷します。まさに獲れたてを味わうことができます。
ニンジンは播種から収穫まで機械化が可能であることや既存のスイカやダイコンに比べて軽量で収穫適期も長いことなどの利点があります。ニンジンの推進にあたっては地元の普及指導員やJA、農業試験場や行政機関が役割分担をしながら、連携して地域の課題解決を図っています。排水がよい三里浜の砂丘地で栽培しています。肌・形の綺麗なニンジンができます。
一部引用:旬の里ふくい