台風7号の接近に伴う農作物等の管理対策について

福井県HPより

 

気象庁からの情報によると、本県は8月14日(月)頃から台風7号の暴風警戒区域に入る見込みです。
このため、福井県農業総合指導推進会議(会長 児玉康英農林水産部長)では、強風対策、圃場の排水対策など農作物等の管理対策について、別添のとおり関係機関に対し周知しましたのでお知らせします。

 

台風7号の接近に伴う農作物等の管理対策について

令 和 5 年 8 月 9 日

福井県農業総合指導推進会議

 

1 共通事項

【用排水等の見回り注意】

・豪雨・強風の中、ほ場の見回りなどを行うと、河川や農業用水路への転落、ハウス損壊の危険があるので、大雨や強風が止むまで控える。

・大雨がおさまった後でも、増水した水路等の危険な場所には近づかない。

・降雨により、ほ場の畦畔や法面が崩壊しやすくなるので厳重に注意する。

・農作業中の熱中症対策に留意する。

 

<台風接近前の対応>

【ほ場の排水対策】

・大雨により、ほ場が浸水、冠水する恐れがあることから、排水溝を手直しする。特にこれまで冠水や浸水したことのあるほ場は、重点的に排水対策を実施する。

 

【園芸施設等】

・強風に備え、破損している箇所や天窓等を早急に修繕する。

・フィルムの取付金具やハウスバンドをしっかり固定し、風が強くなってきたら天窓や入口を閉める。

・直管パイプ基礎部の埋め込みが浅くなっている場合は、土を入れて締め固める。特に新設ハウスではアンカーを増設しておく。

・フェーン現象で降雨前に外気温が高くなる場合は、風上側を閉め、風下側を解放してハウス内の温度上昇を防ぐ。換気扇があるハウスでは、ハウスを密閉し、換気扇を稼働させてハウス内を負圧にしておく。

・周囲に防風ネットが設置してある場合は、ネットが飛ばされたりしないように点検、補強を行う。施設周囲の風により飛ばされやすいものは片づけておく。

 

<台風通過後の対応>

・ほ場や施設に浸水した場合は、排水ポンプや溝切り等により、速やかに排水する。

・マルチ栽培をしている畝が冠水した場合は、マルチ内の土壌水分過多となりやすいので、マルチを除去したり、畝肩の部分までめくり上げるなどして土壌水分を低下させる。

・台風通過後には、速やかに施設等の点検を行い、補修や修理が必要な場合には適切な処置を行い現状回復を図る。

・台風通過後の急激な気温の上昇に注意する。特にハウスでは、サイドビニールや屋根ビニールの巻き上げ等により換気を十分に行い、適切な温湿度管理に努める。

 

2 水稲

<台風接近前の対応>

・フェーン現象が発生すると稲体の水分が低下しやすいため、台風接近時は湛水する。

・成熟期頃の早生品種は、胴割粒が発生しやすいため、籾水分を確認し、収穫できるところは、台風通過前に刈り取る。

 

<台風通過後の対応>

・速やかに落水し、収穫前まで間断通水を行う。

 

3 大豆・ソバ

<台風接近前の対応>

・排水溝や落水口の手直しを行う。

 

<台風通過後の対応>

・停滞水を速やかに排水する。

 

4 野菜(露地)

<台風接近前の対応>

・果菜類では、不良果や不要な茎葉はとり除き、株の負担を少なくし草勢の低下を防ぐ。

・冠水した場合は、24時間以内の排水を徹底する。

 

<台風通過後の対応>

・茎葉の被害により、細菌病等の病害が発生し易くなるので被害株や被害葉を除去し、防除する。

・果菜類で支柱等が倒れているものは速やかに引き起こす。また、果実は被害程度に応じて摘果する。

・草勢を回復するため、液肥の葉面散布や追肥を行う。また、土壌表面が固着している場合は、軽く中耕等を行い、土壌を膨軟にて酸素を供給するとともに根張りの回復を図る。

・根元が露出している場合は軽く土寄せを行う。

 

5 果樹

<台風接近前の対応>

【全樹種】

・未熟果の収穫は行わず、収穫期に達している果実を速やかに収穫する。

【ナシなど棚栽培果樹】

・果実の落果を防ぐために、あおり止めを設置し、棚、支柱の点検を行って棚面の動揺を防ぐ。

・ネットおよび棚の強度以上の強風が予想される場合はネットをはずす。

【カキなど立木果樹】

・強風による倒木や損傷を防止するため、支柱等により主幹や主枝を固定する。特に幼木や根の浅い樹種は倒木しやすいので注意する。

・枝の揺れによる果実の傷や落果を防ぐため、風当たりの強い部位の枝を中心に支柱の点検、補強、設置を行う。

【ブドウ】

・施設栽培では、強風に備え、園芸施設等の共通事項を参照に対策をとる。

・雨よけ栽培では、特に風が強い場合は、柱の浮き上がりや倒壊等を防ぐため、ビニールをはずす。

 

<台風通過後の対応>

・倒木した場合は速やかに起こし、支柱等で固定し、土寄せする。枝が裂けた場合は傷口を合わせ結束する。折れた場合は切り戻して癒合剤を塗布する。

・果実が結実しているナシ、カキ等は傷果を摘果する。

・雨風による病気の蔓延や感染を防ぐために、殺菌剤を散布する。

 

6 花き

<台風接近前の対応>

・畝の両端の親支柱や中間支柱をしっかり打ち、中間にタルキグイを入れて補強する。

・畝の横風に対しては1、2本おきに隣りの畝の中間支柱どうしを通路をまたぐようにハウスバンドなどで連結して固定する。

・フラワーネットは頂点から3分の1程度下がったところで支持する。

・収穫間近の場合は、早めに収穫する。

 

<台風通過後の対応>

・茎葉の被害により、病害が発生しやすくなっているので、病害防除を徹底する。

・強風により傾いた花きは、長時間そのままにしておくと曲がって元に戻らなくなるため、速やかに起こす。

 

7 畜産

<台風接近前の対応>

・畜舎や堆肥舎等の施設や保管飼料への雨水の侵入を防ぐ。

・放牧地においては、牧柵等の施設の破損、土砂崩れ等の危険がないか点検を実施する。また、危険と判断した場合は、速やかに牛を牛舎に引き上げる。

・牧草地の浸冠水に備え、牧草地内や周囲に排水溝を設ける。

 

<台風通過後の対応>

・畜舎等の施設に浸水した場合は、すぐに排水し疾病発生予防のため洗浄と消毒を実施し、畜舎等の乾燥に努める。

・侵食や土砂流入が発生した場合は、早急に現状復帰を図り、必要によっては牧草の播種等を行い生産力の回復を図る。

 

 

添付資料

 

 

お問い合わせ先

福井県園芸振興課

担当者:川崎、小谷

電話:0776-20-0431

メール:engei@pref.fukui.lg.jp

紹介:    http://www.pref.fukui.lg.jp/doc/021037/index.html