大雨に伴う農作物等の技術対策について

福井県HPより

 

大雨に伴う農作物等の技術対策について

令和5年6月1日
福井県農業総合指導推進会議

大雨による農作物等への影響が懸念されますので、以下の対策徹底をお願いします。

対策のポイント

1 水稲、麦・大豆は、天候回復後に作業(防除、収穫、圃場準備・は種)する。
2 野菜・果樹・花きは、排水溝や明渠の掃除、手直し等により圃場やハウスの排水を促すとともに、大雨後は適切に薬剤防除を行う。

 

1 共通事項

・人命第一の観点から、大雨の中での圃場の見回りはしない。
・大雨がおさまった後でも、増水した河川や水路等の危険な場所には近づかない
排水溝を掘り直す。特に、冠水や浸水しやすい圃場は、重点的に排水対策を実施する。
・大雨後は適切な病害虫防除に努める。

 

2 水稲

・除草剤や殺菌・殺虫剤の散布は、田面水の水位が低下してから行う。

 

3 麦・大豆・野菜・果樹・花き 【共通対策】

・明渠は排水口とつながっているか確認し、必要に応じて手直しを行う等、圃場排水に努める。
・ハウス内に水が侵入した場合、ポンプ等で速やかに排水を行うとともに、換気を十分に行い土壌の乾燥を図る。
・圃場に長期間滞水する場合は、根の活力低下や枯死を防ぐため、圃場内に浅い溝を掘って表面水を圃場外に流す、または圃場周辺の側溝のゴミ、泥の除去、除草などを行い、水の流れをよくし、すみやかに排水ができるように対策を行う。
・マルチを行なっている畝が冠水した場合は、マルチをはいだり、畝肩の部分までめくりあげたりして乾燥を促す。

 

4 麦

・天候回復後、速やかに収穫する。

 

5 大豆

・土壌水分が低下してから圃場準備や播種をする。

 

6 野菜

・スイカ等は果実シートを敷いて、果実の下に水が溜まらないようにする。

 

7 果樹

・過湿による病気の蔓延の恐れがあるため、雨が降る前に薬剤防除できなかった場合、雨上がり直後に殺菌剤を散布する。

・泥水が流入・堆積し、根の酸欠が懸念される場合は、応急的に株元の直径2m程度の泥を取り除くとともに、園内の風通しを良くし土壌の乾燥を促進する。

 

8 花き

・薬剤のローテションを徹底する。

 

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